近年株主優待を付ける企業が増加しています。投資家も企業もwin-winの関係であることから人気を博しています。

株主なら知っておくべきキャピタルゲイン

株式投資により株主として株を保有している人であるならば、キャピタルゲインとインカムゲインの違いを理解しておくべきでしょう。
すなわち、株によって利益を得るためには二つの方法があって、一つは売買の差益を得るという方法、もう一つは配当所得を得るという方法です。
そして、前者の利益のことをキャピタルゲイン、後者の利益のことをインカムゲインと呼んでいるのです。

例えば、100万円である株を買ったとして、その後に同じ株を150万円で売ったとすれば、売値から買値を引いた50万円がキャピタルゲインということになります。
また、1,000万円である株を買ったとして、その配当金を毎年30万円受け取っていたとしたら、この30万円がインカムゲインとなるわけです。
つまり、株主としての利益を追求するのであれば、将来値上がりしそうな株を見つけて、その株が値上がりした時に売却するというキャピタルゲイン戦略がまずあるわけです。

そのためには、PER(PriceEarningRatio)やPBR(PriceBookvalueRatio)などといった株価指標が平均よりも低くなっている株を購入するという方法が一つあります。
すなわち、株価が割安になっている株を購入するという方法で、このような投資方法をバリュー(Value)株投資と呼んだりします。

もう一つの方法は、将来の成長が見込まれる株に投資をするという方法で、このような投資方法はグロース(Growth)株投資と呼ばれたりします。
これに対して、インカムゲインを狙った投資の場合には、配当利回りが高い銘柄を狙うということになります。
すなわち、株主としては、1,000万円を投資して配当金を毎年10万円貰うよりも、同じ1,000万円を投資して配当金を毎年20万円貰うほうが得をするわけです。
そして、この場合、前者の配当利回りは1パーセント、後者の配当利回りは2パーセントということになります。

このようにみていきますと、キャピタルゲインとインカムゲインの違いは、投資に対する時間の考え方の違いにあると言えるかもしれません。
すなわち、キャピタルゲイン狙いの場合には短期投資、インカムゲイン狙いの場合には長期投資ということです。
しかし、高配当銘柄に投資をして毎年配当金のインカムゲインを享受しながら、株価が値上がりした場合には株を売却してキャピタルゲインを得るというようなことも可能です。

キャピタルゲインとインカムゲインの税金の違い

それでは、キャピタルゲインとインカムゲインは、税金の面ではどのような違いがあるのでしょうか。
税金のカテゴリー上は、キャピタルゲインのほうは「譲渡所得」、インカムゲインのほうはは「配当所得」に分類されています。
また、配当所得には「配当控除」という制度があって、確定申告により一定額の控除を受けることができるようになっています。
しかし、金融機関の特定口座などを利用していて、自分で税金の確定申告をしない場合には、どちらも約20パーセントの税金がかけられることとなりますから、両者にあまり違いはないと言えるでしょう。

それから、特定口座の場合には、キャピタルゲインとインカムゲインを相殺することができるようになっています。
例えば、同一年度にインカムゲインが100万円あって、キャピタルゲインのほうが100万円の損失であった場合には、その年度の利益をゼロとみなしてくれるわけです。
ですから、この場合、本来ならインカムゲインが100万円に対して約20万円の税金がかけられるのに対して、全く税金を払わなくてもすむことになるわけなのです。
しかも、このような相殺は、自分で申告をしないでも特定口座内で自動的に行ってくれますから、非常に便利です。